パフォーマー紹介

日本舞踊のパフォーマー・若柳佐和翠(Wakayagi Sawa Sui)さんへインタビュー!

日本舞踊のパフォーマー・若柳佐和翠(Wakayagi Sawa Sui)さんへインタビュー!

今回のMatsuri Sydney開催に際してたくさんのボランティアを募集していたのですが、そのボランティアのうちの一人で積極的に関わってくれているメンバーが、嬉しいことにパフォーマーとしても祭りに参加してくれることとなりました!彼女と彼女のお姉さんとでリズミカルな曲に合わせて繰り広げられる民謡踊りを楽しみにしていてください☆

Qシドニーに来た目的はなんですか?

来た目的は英語習得と日本の文化を紹介したり発信する活動をするためです。
日本では会社員として働いていましたが退職して、ワーキングホリデーで7月にオーストラリアに来ました。シドニーに来る前はブリスベンで1ヶ月間小学校の日本語教師アシスタントのボランティアをしながら子どもたちに踊りを教えたりしました。

Qシドニーの印象はどうですか?

シドニーは、街中の公園やビーチで寝転んでる人がいっぱいいて、のんびりした雰囲気が好きです。海外!って感じ!色んな国の人がいて、言語も食べ物もファッションも様々で面白いです。

Q日本舞踊をいつからやっていますか?

日本舞踊は4才の時から習っています。元々3つ上の姉が習っていたので、お稽古について行っていたのがきっかけです。小学生位の時、なんとなく古くさくて嫌だなって思った時がありました。周りの友人に習っている人がいなかったので。そんな時、歌舞伎を見る機会があって、難しいけど面白くて興味を持ちました。日常的に使っている言葉とか物とか歌舞伎から派生してるものがあったり、日本の歴史や時代背景と密接な関係があって、もちろん日本舞踊とも深い関わりがあって、もっと知りたいと思いました。若い人で携わっている人が少ないことにも気づいて、日本の伝統を体現できるってことにもっと誇りを持とうと思いました。それで、中学1年生の時に名取試験を受け、さらに踊りに対する興味が増しました。

Q普段の活動内容を教えてください

シドニーに来て、約3ヶ月で、今回の祭りが初めての大きな活動です。今後は、シドニーで日本の伝統的な文化や芸能に携わっている方と、交流を持ちたいですし、イベント等の機会があれば積極的に参加したいと思います。かんざしやアクセサリー作りが好きなので、帰国前には小さなワークショップが開けたらいいなと密かな野望があります。

Q日本舞踊とは?

日本舞踊は、歌舞伎や能等の様々な伝統芸能と深い関わりがあります。日本舞踊の中にも多くの流派が存在し、踊りの種類や表現の仕方は様々です。その中でも代表的な踊りは古典舞踊と呼ばれるものです。古典舞踊は、たくさんの演目があり、歴史から影響を受けて作られた物語や日常の生活、恋愛が題材になったもの等それぞれにストーリーがあります。歌舞伎と違って、日本舞踊は男性も女性もできます。目線、からだの動き、振りが情景や感情を表現していて、流派によっても違いますが、基本姿勢としては常に腰をおとして、足はすり足で踊ります。

Qどうしてこの祭りに参加しようと思われましたか?

祭りの広報ボランティアに参加したことがきっかけです。元々、日本舞踊を披露する機会があればいいなと思っていたのですが、まさかパフォーマーとしてお祭りに参加できると思っていなかったのでとても嬉しいです。

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Q今回の踊りについて

今回の踊りは民謡踊りです。福島県の民謡の「会津磐梯山」という曲です。磐梯山は福島の会津地方にある山で、美しい自然を歌った短い曲ですがリズミカルで、「お祭り」にふさわしい曲だと思います。この祭りのために姉が日本から、来て一緒に踊ります。
姉は男役、私は女役で、途中でひょっとことおかめのお面を使う場面もあり、振りや仕草も男と女で違いがあるので注目してみてください。

Q将来の目標は何ですか

まずは、日本舞踊をもっともっと勉強したいです。伝統芸能だけでなく、日本の歴史や文化について幅広く勉強したいです。日本舞踊をオーストラリアで初めて説明しようとした時、どう説明したらいいのか悩みました。どのように言葉にしたらいいのかわからなくて、勉強不足を痛感しました。日本を離れて改めて知る日本ってこのことだなってつくづく感じることもあります。将来は、日本の文化を外国人はもちろんですが、日本人にも発信していく仕事をしたいです。

Q祭りのボランティアの方々にメッセージ

このお祭りを通して、たくさんの人がつながることができると思います。日本人、外国人、日本を知る人、日本を知らない人、「つながり」を作る場です。その場に携わるのはとても貴重なことだと思います。素晴らしいお祭りにしましよう!ひとりの日本人として多くの人が日本を知って、好きになってくれたらいいなと思います。

Qあなたにとって祭りとは

「再生」の場!これは、大学の時に教授が言っていたことですが。私の出身の東北地方は、夏に大きな祭りが各地で開催されます。東日本大震災後には、東北6県合同の祭りが開催されたりと、例年以上に盛り上がり、「祭り」が人々を元気づける役割となりました。祭りの時は皆、日常から解放され、エネルギーをもらい、人々が「再生」する機会になったと思います。そして、今回の祭りは、日本とオーストラリアをつなげる大きな役割となるので、ひとりでも多くの人に日本を好きになってもらい、一緒に盛り上がりたいです。

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Ryohei Fujita

Ryohei Fujita

出身地:横浜
【Q: 今何をしてるのか?】A: 映像製作【Q: 私にとっての祭りとは?】A: 神輿

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