今回は自治体国際化協会（CLAIR）シドニー事務所の上坊勝則所長にインタビューをさせていただきました。
聞き手：Ryohei Fujita, Saori Ishii
CLAIRシドニーの活動内容を教えていただけますか？
CLAIRシドニーでは、日本の自治体の国際交流活動の支援をしています。自治体の国際交流の形は様々あるのですが、代表的なものとして姉妹都市があります。例えばシドニー市は名古屋市と姉妹都市を結んでいます。シドニーの高校生と名古屋の高校生との交流などの国際交流の支援が私たちのメインの仕事です。
また、日本の自治体の方がシドニーにいらして地元の物産品や観光のプロモーション、マーケティングをする際のお手伝いもしています。今年の「MATSURI」にも、自治体との繋がりを中心に参加できればと考えております。
過去の「MATSURI」にはどのような取組をされていましたか？
CLAIRシドニーとして、各自治体の紹介ブースを出展してきました。自治体の方の関心は、シドニーに住んでいる方たちが、日本への観光でその地域に来てもらうことです。そのため、出展ブースには各自治体の英文のパンフレットを並べて、その地域の魅力を来場された方たちに説明しました。また個別に出展される自治体には、来豪した自治体職員の方へのサポートなども行っています。
過去の「MATSURI」に参加された反響を教えてください。
日本に関心のある人たちが大勢1カ所に集まる「MATSURI」は、自治体の観光マーケティングとしての効果はとても大きいです。だからこそ、毎年、個別のブースを出展される自治体の参加が続くのだと考えており、日本国内でシドニーの「MATSURI」が効果のあるイベントだと広まれば、新たに個別ブースを出す自治体が毎年増えていくと考えています。
今年の「MATSURI」に対する取組を教えてください。
昨年までのCLAIRシドニーとしての取組は、CLAIRシドニーのブースを運営して日本全国の観光キャンペーンをすることと、個別にブースを運営される自治体職員の方のサポートという２本柱でした。そこに今年からの新たな取組として、CLAIRシドニーのブースの一部を、出展を希望する自治体の方に自由に使っていただき、そこでそれぞれの自治体の観光キャンペーンをしていただこうと考えています。
自治体単独のブース運営が難しい場合、 私共のブースを利用していただき、実際の「MATSURI」を実感してもらいます。そしてそれが来年の単独ブースの出展に繋がればと考えています。そのような、来年の「MATSURI」の単独ブース出展の入門編としてのミニブースを、今年のCLAIRシドニーでの新たな取組として現在準備しています。
スポンサー企業など、共に「MATSURI」参加する他の関係団体の方達にメッセージをお願いします。
「MATSURI」はシドニーでの日本関係の最大のイベントであり、そこで日本ブランドを共に発信していく場だと考えています。自社の商品の売上、会社のイメージの向上はもちろんですが、日本という共通の基盤を「そこはかとなく」共有して、日本ブラントを共に「MATSURI」において打ち出していければと考えています。
留学生やワーキングホリデーなどボランティアで参加している私たち「MATSURI」の日本人スタッフへのメッセージをお願いします。
２万人以上の来場が見込まれる「MATSURI」当日の受け入れだけでなく、その準備を含めてこれほど大規模なイベントを運営していくことはとても大変なことだと思います。スタッフの皆さんに頑張っていただいたおかげで、昨年の「MATSURI」も成功を収めたのだと思いますし、その努力にはとても感謝しています。ぜひ今年も一緒に頑張って、共に「MATSURI」を盛り上げていければと考えています。
最後に、上坊所長にとって「祭り」とはなんですか？一言でお願いします。
私にとって「祭り」とは、人が集まりコミュニティーができる場だと考えています。
上坊所長、ご多忙な中、インタビューに時間を割いて頂きありがとうございました！上坊所長は終始穏やかな方で、たどたどしい私たちの質問に一つ一つ丁寧にお答え下さるとても素敵な方でした。上坊所長やCLAIRシドニーのスタッフの方たちと共に「MATSURI」を盛り上げていきたいと強く感じました。
Ryohei Fujita
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