情熱祭り

【後編】「祭り」に携わって10年、JCS水越会長とチョーカー前会長へ本音インタビュー!

【後編】「祭り」に携わって10年、JCS水越会長とチョーカー前会長へ本音インタビュー!
毎年、シドニー市内ダーリングハーバーで催される日本の祭りは、2006年の日豪交流年にダーリングハーバーのTumbalong Parkで開催された「夏祭り・イン・シドニー」が嚆矢(こうし)となって、以後毎年開催され、今日では数多くのオーストラリア人が集い、日本食を手にステージパフォーマンスに興じたり、習字や折り紙のワークショップに参加するなど、日本文化に触れる一日のイベントとなっています。

この祭りの前身が、シドニー日本クラブ主催の「盆踊り大会」だったのを知る人は、今はもうほとんどいないでしょう…。日豪交流年が終わった後も、“シドニーで日本の祭りを!”との思いで、シドニー日本クラブが主体となって日本政府関係機関に働きかけ、実行委員会を組織して今日の祭りを開催してきました。

この間の経緯や苦労話、祭りへの想いなどを、当時から祭りの運営に尽力してきたシドニー日本クラブのチョーカー和子前会長と、水越有史郎会長にお話を伺ってきました!

聞き手:Yuko Yamamoto, Miho Tojiki


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Interviewer-03祭りのアピールポイントを教えてください。

 

Mizu-02水越:体験・ワークショップ、ステージ・パフォーマンスなどを通して日本の文化を楽しんでもらえます。

 

Chor-02チョーカー:日本を身近に感じられる参加型イベントということですね!

 

 

Mizu-02水越:参加型イベントなのでワークショップはおすすめですよ。また、日本食も楽しめるお祭りにもなっていますね。

 

Chor-02チョーカー:屋台も、たこやき・お寿司・カレー・焼きそば・焼き鳥など出るんです!毎年、この屋台をとても楽しみにして来てくれるお客様も多いんです!ハーフの子供たちも日本のお祭りを近くに感じられて楽しんでいると言ってくれるんですよ。

 

Mizu-02水越:日本の観光地のパンフレット等を配っているブースもあるので、日本各地の観光地をたくさん知ることのできる機会だと思いますね。



Interviewer-03今年ボランティアで参加いただける日本人スタッフへのメッセージをお願いします。

 

Mizu-02水越:日本からオーストラリアへ来てなかなかない機会だと思いますので、とても良い経験になると思います。一人ひとりが民間大使として、任された仕事にはしっかりと責任をもって働いてもらえればと思っています。

得意分野がある方はそれをどんどんアピールしてほしいし、なくても様々な仕事があるので、それぞれに合ったボランティア活動ができますよ。

Chor-02チョーカー:ボランティアの仕事は様々な内容がありますので、自分が祭りの一員として祭りを作り上げたという素晴らしい経験になりますよね!

またそうすることによって、日本に帰ってからもいろいろなことに繋がる可能性が広がると思うので、ぜひみなさんのパワーを集結させてほしいですね!

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Interviewer-03スポンサーしていただく企業様へも一言お願いします。

 

Mizu-02水越:2万人以上の方々が来られるお祭りですので、オーストラリアの人たちに日本の企業を知ってもらえるとても良いチャンスだと思っています。ぜひ、このお祭りを利用してたくさんのアピールをして頂ければと思います。

マーケット戦略としても利用して、企業のブランドイメージの拡散になればと思っています。

Chor-02チョーカー:ブランドイメージの拡散は1番だと思いますよ!こんな日本の企業がありますよ!というのを来てくれたお客様にアピールできますね!

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Interviewer-0310年後の「祭り」に期待することはなんですか?

 

Chor-02チョーカー:次世代が自分たちの力で自分たちのお祭りを作っていってほしいですね!留学生・ワーキングホリデーの皆さんももちろんですが、日本に関心を持って日本について勉強している人、オーストラリアに住んでいる次世代の日系の方々にもぜひ参加してほしいです。

まだまだ日系コミュニティ自体が小さい部分もあると思うので、この祭りを通してコミュニティも大きくなるといいですね。

Mizu-02水越:年に1回、12月になったら日本のお祭りの季節だ!と思われるような、定番のイベントに10年後になっていたらいいですね。次世代にバトンタッチしながら繋いでいければ。「継続は力なり」ですからね。

 

Chor-02チョーカー:若い人たちを巻き込んで、どんどん新しいアイディアを考えていきながら、更なるお祭りの飛躍を期待しています。

Interviewer-03お2人にとって「祭り」とは!ずばり一言で!

 

Mizu-02水越:「出会いの場」です。日本文化との出会いの場でもあるし、日本人が日本人との出会いの場でもあるし、日本文化に興味を持つオーストラリア人と日本人との出会いの場でもあるし…。そういう出会いの場、空間ですね。

 

Chor-02チョーカー: 日本の祭りって…なんでやってきたかというと、日本とオーストラリアを繋ぐ仕事を長い間してきて、日本をアピールできることを何かサポートしたいということをしてきたので。ただ単にそういうことだから…、なんて言ったらいいんだろう。何か日本に恩返しをしなければいけないと思ったこともあったし、それでボランティアを始めたので。ちょっと考えてもいなかったので分かりません(笑)。

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長い間「祭り」を支えてきたおふたり。最後のチョーカーさんのお言葉も、やはり歴史の重みから一言では表せられないんでしょうね。日本から遠く離れたこのシドニーで10年間、日本の祭りの運営に深く携わってこられたおふたりの言葉の重みと、その奥にある日本を大切にする気持ちがとても伝わったインタビューでした!引き続き「祭り」を支える人々にフォーカスを当てていきたいと思います!

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Miho Tojiki

Miho Tojiki

出身地:宮崎県高千穂町
【Q: 今何をしているか?】A: オーストラリアに来て1ヵ月!語学学校に通っています! 【Q: 私にとっての祭りとは?】A: 地元が神々の里と呼ばれる場所なので、祭り=神事というイメージが大きいです。盛り上がる祭りというよりは、神様に感謝するという厳かな祭りの中で育ってきました。でも、大きな夏祭りのような祭りは、屋台やステージ・花火などもあって、ビール片手に焼き鳥で最高ですね!

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