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オーストラリアで日本の歌を歌う「さくら合唱団」を指導している村松貞治氏へインタビュー!

オーストラリアで日本の歌を歌う「さくら合唱団」を指導している村松貞治氏へインタビュー!

さくら合唱団について教えてください。

さくら合唱団は発足してもうすぐ3年になるシドニーで活動している合唱団です。団員は40人くらいいます。20代から幅広い人が所属しています。みなさん入団される理由は様々ですが、日豪プレスを見たり、ノースに住んでいる日本人に誘われたという方が多いです。主に日本語の歌を中心に歌っていますが、今年は「第九」にも挑戦するなど現在はいろいろとジャンルを広げているところです。

普段の活動について教えてください。 

毎週木曜日の18:30 ~ 21:00までニュートラルベイの教会で練習しています。普段の練習には30人くらいの方が参加しています。

年に何回かコンサートがあり、それに向けて練習しています。今年は「第九」を歌ったり、第二次世界大戦中に日本人の捕虜が収容されていた場所で記念公演をしたりしました。また、井上靖賞の授賞式など日本に関する機会があるときに呼ばれています。

お客さんは公演にもよります。「第九」のときはオーケストラなので一般の人たち、井上靖賞では日本人の方、カウラでは地元の人が多かったです。このように日本人だけでなく、多くの人に聴いてもらっています。

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祭りに参加しようと思ったきっかけについて教えてください。 

このお祭りには、約1万人以上の方が来場すると聞き、こんなにたくさんの方々に聴いていただけるイベントは他にない良い機会だと思い、参加することを決めました。

お祭りでは「上を向いて歩こう」、「さんぽ」、「思い出がいっぱい」の三曲を歌います。できるだけ明るくテンポがいい曲が祭りにふさわしいのではないかと思いこの三曲を選びました。また、オーストラリアで知られている日本の曲を選びました。

オーストラリアで活動することになったきっかけは何ですか?

日本の文化庁の新進芸術家海外研修制度で文化庁から派遣されたことが、シドニーに来るきっかけでした。二年契約でしたが、その間にここに住むことを決め、それからずっとシドニーで活動しています。シドニーで活動している日本人の指揮者が少ないため、誰かがインターネットで検索し、この合唱団に声をかけていただきました。

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今までの公演の中で印象に残っているものは何ですか?

カウラで「ふるさと」を歌ったことです。そこは、第二次世界大戦中に捕虜として収容され、母国に帰りたかった日本人が死んでしまった土地であり、そこで「ふるさと」を歌ったことはとても感慨深かったです。日本人だからこそ歌詞を自分の中で感じ、声に出して歌って相手に届ける。お客さんのなかには日本語が話せるひとばかりではなかったですが、こちらが意味を図って歌えば何か通じるものがあるのではないかと感じました。

オーストラリアで日本の歌を歌う魅力について教えてください。 

歌詞の意味など日本で歌っていたら気づかなかったことを海外で歌うことで一語一語かみしめることができます。例えば「ふるさと」という曲は団員全員がふるさとから離れているのでとても感慨深い曲になります。みんながそれぞれのふるさとを思って日本語で「ふるさと」を歌うことはものすごく心にしみます。

また、最近では「君が代」を4声で練習しました。日本では「君が代」を4声で歌うという機会はあまりなく日本の合唱団がやらないことに挑戦したり、感じることのできないことをこの合唱団で経験することが魅力的だと思います。

オーストラリアと日本の合唱の違いについて教えてください。

日本の合唱はオーストラリアや西洋の国と比べると比較的新しいものだと思います。西洋の人たちは地元の教会に行ったら、常に合唱を歌っています。しかし、日本では敷居が高いイメージがあります。最近ではママさんコーラスなどがありますが、そこに男性が参加するのは難しいです。日本では敷居が高いものが海外だともっと身近に感じることができるので、少しでも多くの方に合唱に触れてもらえればと思います。

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祭りに参加する意気込みをお願いします!

シドニーに住んでいる日本人の方や地元のオージーもたくさん来られるので、ただ祭りを盛り上げる合唱団ではなく、このような機会を通して日本の文化を知ってもらえるようなステージにしたいと思っています。

さくら合唱団の今後の展望や目標を教えてください。

今年で発足して3年になりますが、国歌からアニメソング、ポップミュージックなど一つのジャンルにとらわれず、いろんなシチュエーションでも歌える合唱団にしたいと思っています。バラエティを持っていろんなシチュエーションに合った曲を歌える合唱団にすることが今後の目標です。

祭りに参加する留学生やボランティアへメッセージをお願いします。

ボランティアの方たちなしでは祭りの成功はありえないのでとても感謝しています。また、祭り当日はとても暑いので熱中症に気を付けてください。

さくら合唱団にとって「祭り」とは?

魂の躍動です。

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編集チーム

編集チーム

出身地:オーストラリア
【Q: 今何をしてるのか?】A: 祭りのPRを行なっています!【Q: 私にとっての祭りとは?】A: 私たちにとって祭りは日本を好きな人たちが集まる場所。祭りを通して日本をより知ってもらえたら嬉しいです!

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