情熱祭り

書道グループRENCLUBを主宰する書家RENさんにインタビュー!

書道グループRENCLUBを主宰する書家RENさんにインタビュー!

聞き手:Miyuu Ikuta, Mayu Uesugi
写真:Ayami Tsuyukubo

RENCLUB

RENCLUBは書家RENさんの主宰する書道グループです。そのRENCLUBで先日RENさんにお話を伺いました。まず書道とは、書くことで文字の美を表そうとする東洋の造形美術であり、日本でも大切な文化の一つです。筆で文字を書くことに関して、〝書道″〝書写(書き方)″〝習字″という言葉を耳にしますが、みなさんはこの3つの違いをご存知ですか?恥ずかしながら私は知りませんでした。

まず〝書道″とは「文字の美しさを追求しながら書くこと」。それに対して〝書写(書き方)″とは「文字の形を正しく、整えて書くこと」だそうです。また〝習字″は文字の「書き方を習うこと」。小学校の国語の授業の一環として行われているのは書写(書き方)であり、読み方・書き順などを習いましたよね(^^♪ 何気なく使っているこれらの言葉はすべて異なる意味であることがわかります。インタビューで初めにご指摘をいただきました( ;∀;)。日本人なら知っておきたいことですね(^^)

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RENCLUB書道教室

RENCLUB書道教室は、Chatwood駅の近くのビルの一室にあります。室内には子供から大人までのお弟子さんたちが書いた作品が飾られている素敵なスペースがありました。お稽古を見て驚いたのは、みなさんが座らずに立って書いていることです。私のイメージする書道は正座で背筋を伸ばして筆を持つ姿だったのですが、ここRENCLUBでは〝立って”が基本。立って書くほうが体の可動域が広がって伸び伸び書けるのだそうです。またボトルの墨汁を使わずに、固形墨を自ら磨って自分好みの黒色を作るのもこの教室のこだわりです。

この日お稽古にきていたお弟子さんはオーストラリアに住む日系の子供たちでした。日々英語を読み書きする中でこの時間を使って日本語に親しんでいる子もいました。彼らに対してRENさんは「上手になったね」「ここが前よりもよくなったね」ととにかく褒め、思うように書けない子に対しても「手本を見ながらゆっくり」と焦らせず自分らしく書かせてあげます。たまに子供たちとじゃれあうおちゃめなレンさんの一面も見れました。

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情報化で電子機器の普及が進む中、「字を書く」ことの成す意味とは「文化の継承」と話してくれました。江戸時代の読み書きでは主流だった「つづけ字」は明治政府の「楷書」政策ですっかり廃れてしまいました。現在「文字をタイピングする」ことが多くなったことで「文字を書く」文化が廃れようとしています。私たちは大切な文化を次世代へと繋いでいく必要があると感じました(^◇^)。

また「文字は人なり」と昔から言われます。筆圧が強い人は見た目が穏やかでも意志が強かったり、線と線が離れ気味でおおらかな文字を書く人はとてもマイペースだったり、線と線との間に隙間がなく締まっている文字を書く人は寂しがり屋だったり、文字を見るとその人となりがおおよそ分かるんだそうです。

MATSURI Japan Festival

10日に開催されるMATSURIに向けてRENさんは「オーストラリアに住む沢山の人たちに日本の文化やその良さをもっと知ってほしい。異文化理解を通してもっともっと日本とオーストラリアがいい関係を築いていければ」と語ってくれました。頑張って日本のファンを増やしていきたいですね(^◇^)。

RENさんは実は私の大学の先輩だったことが分かり、打ち解けるのも早く、楽しい雰囲気でのインタビューとなりました。まさかオーストラリアでこんな偉大な先輩に出会えるとは。貴重なお時間をいただきありがとうございました!!

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編集チーム

編集チーム

出身地:オーストラリア
【Q: 今何をしてるのか?】A: 祭りのPRを行なっています!【Q: 私にとっての祭りとは?】A: 私たちにとって祭りは日本を好きな人たちが集まる場所。祭りを通して日本をより知ってもらえたら嬉しいです!

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